障害年金Q&A

病歴・就労状況等申立書には書き方のコツはありますか?

自分で申立書を作ろうとしています。
うまく作れません…

病歴・就労状況等申立書の書き方について

障害年金の申請において、**「病歴・就労状況等申立書」**は重要な役割を果たします。この書類は、申請者の病歴やこれまでの生活状況を正確に伝えるためのものです。正しく書くことで、年金審査において申請者の状況が適切に評価される可能性が高まります。この記事では、申立書のポイントと注意点を解説します。

病歴・就労状況等申立書の役割

この申立書は、主に以下の内容を記載するためのものです:

  • 病気やケガの経緯
  • 症状の具体的な内容
  • 就労状況の変化や影響
  • 日常生活で困難を感じること

審査員が申請者の状況を把握するための唯一の手がかりとなるため、できる限り具体的かつ正確に記載する必要があります。

書き方のポイント

  1. 初診日を明確にする
    初診日は障害年金の申請において最も重要な情報の一つです。診療を受けた医療機関の名称、初診日、診療内容などを具体的に記載しましょう。初診日が不明確だと審査に時間がかかる可能性があります。

  2. 病状を具体的に記載する
    単に「つらい」や「苦しい」と書くだけではなく、どのような症状がどの程度出ているのかを記載します。例えば、「階段を上がると息切れがする」「1時間以上の作業ができない」など、具体的な事例を挙げると説得力が増します。

  3. 就労状況の変化を記録する
    働き始めた日や辞めた日、働けなくなった理由を記載します。特に、病気や障害が就労にどのような影響を与えたのかを明確にしましょう。たとえば、「発症後は座り仕事に限定され、退職に至った」など、具体的に説明します。

  4. 日常生活への影響を記載する
    障害が日常生活に及ぼす影響を具体的に書きます。食事や入浴、外出がどの程度困難なのか、支援が必要な場合はその内容も記載しましょう。

  5. 読みやすさを心がける
    長い文章になりがちですが、箇条書きや段落を使い、読みやすく整理することが大切です。

注意点

  • 正確に記載すること
    内容に虚偽があると、申請が却下されるだけでなく、不正受給とみなされる可能性もあります。
  • 証拠と一致させること
    記載内容は、診断書や医療記録と整合性が取れている必要があります。不一致があると、審査で疑問を持たれる可能性があります。
  • 専門家に相談すること
    書き方に迷った場合は、社会保険労務士などの専門家に相談するとスムーズです。

最後に

病歴・就労状況等申立書は、障害年金申請の成否を左右する重要な書類です。誠実に、かつ具体的に書くことで、審査員に自分の状況を的確に伝えることができます。障害年金を必要としている方々が適切なサポートを受けられるよう、一つひとつ丁寧に準備を進めましょう。

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