障害年金受給事例集

広汎性発達障害で障害基礎年金2級を取得し、次回更新まで約200万円を受給されたケース

相談者

女性(30代/当該疾病により失職)

【傷病名】 広汎性発達障害

【決定した年金種類と等級】 障害基礎年金2級

【支給月から更新月までの支給総額】 約200万円

状 況(ストーリー)

幼少期は衝動的に行動をとる事が多く、常に見守りが必要で目の話せない子供でした。
小学校に入ると集団行動がとれなかったり、授業に集中できなかったり、毎日先生に怒られていました。
学習面でしてきされることはありませんでしたが、忘れ物が多く、次の日の準備を念入りに行っても何かしら忘れていました。
小学校高学年ではクラスメイトとの会話も無くなり、家族間での会話もほとんどありませんでした。今思うと被害妄想だったかも知れませんが、当時の感覚では「誰からも嫌われている」と感じていました。

中学校に入ると時間を守れなくなり、忘れ物も更にひどくなりました。
毎日、怒られる日が続いたので自己肯定感も下がってしまい何に対しても自信が持てなくなりました。
同年代の生徒はみんな思春期で楽しそうな会話や遊びをしていた事を覚えています。「一緒に遊びたい」と思うこともありましたが、一歩行動に移すことができませんでした。
結局、中学校生活3年間でも、友人をつくることが出来ませんでした。

高校生活は「もっと明るく過ごしたい」と願っていましたが、知らない間に悪口を言われたり、一部のクラスメイトからいじめを受けていました。「一人で抱え込むんはしんどい…」と頭の中でずっと考えていましたが、誰にも「助けて欲しい」と相談できずにいました。3年生で進学か就職か選ぶ時「また、同じ苦しみが続くなら早く自立したい」と考え、就職すること選びました。しかし、一社も内定をもらえないまま卒業となりました。

その後はアルバイトを転々とする生活になり、ある程度社会的な経験を積みましたが、気分の落ち込みが激しく、落ち着きも無くなり、不安に襲われるような日々が続き「何かおかしい」と感じ精神科を受診することにしました。

それからは定期通院しながらアルバイトを続けていましたが、職場の人間関係の構築も難しくコミュニケーションエラーが頻繁に起こるようになったため退職し、現在に至ります。

請求までのサポート

最初お電話にてお問い合わせいただいた時に「障害年金のことを自分で調べましたが、意味がわからなかったです。無料相談で話を聞かせて欲しいです」とご要望がありましたので、簡易ヒアリングを行いある程度の要件を満たせておりましたので、無料相談に起こしいただき、情報整理を行うことにしました。

ご自身である程度お調べいただいていたこともあり、請求に対する考え方は問題ありませんでした。
しかし「書類さえ揃えれば誰にでも受給できる」と勘違いされておりましたので「障害年金の受給には必要書類の完成はもちろん、認定基準を満たしているかどうかが大切です」と説明させていただきました。

障害年金の書類を完璧に揃えても不支給になったというお話を聞きます。
その中のひとつの原因として、主治医の作成した診断書に記載されている内容と相反する内容を病歴・就労状況等申立書に記載してしまう方がおられます。

こうした場合、年金機構からすれば「主治医が思うより、本人は困っていない」と判断します。こうした細かな注意点を説明したのち、弊所でご契約いただき申請する流れになりました。

医療機関に作成していただく書類は、初診日の証明書(受診状況等証明書)と診断書(現症)の2枚が必要になりました。
入手にあたっては作成依頼書をもとに必要書類が完成し、2ヶ月程度で申請までに必要な書類が揃いました。

診断書の内容をチェックし、不備がない事を確認し年金事務所へ書類の提出を行いました。

結果

認定日請求による障害基礎年金2級へ決定されました。次の更新まで総額約200万円を受給しました。

 

 

 

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