知的障害で障害基礎年金2級を取得し、次回更新まで約234万円を受給されたケース
相談者
男性（20代/障害者雇用にて就労中）
【傷病名】 知的障害
【決定した年金種類と等級】 障害基礎年金2級
【支給月から更新月までの支給総額】 約234万円
状 況（ストーリー）
生まれた時には何も指摘されることはありませんでした。３歳頃に保育所の先生から「もしかすると専属で先生をつけた方が良いかも知れません」と伝えられました。
「先生は急に何を言ってるのだろう？」と疑問に思いましたが、詳しく話を聞いてみると「保育所では他の子供達とコミュニケーションが取れず、空気を読まず衝動的に行動してしまうことから、協調性に欠ける一面が見受けられる」とのことでした。
そうした話を聞いた後、しばらく自宅での様子を見る（観察する）ことにしました。少しずつですが、違和感を覚えるようになりました。
小学校入学前に念のため発達検査を受けることにしまいた。結果、療育手帳の取得に繋がりました。
小学校は普通学級と支援学級の両方を利用することにしました。学力も思った以上に伸びず、小学校高学年までおねしょがなくなりませんでした。
後で知った事実ですが、学年の男子からいじめを受けていたようで、本人は「いじめられている」感覚はなく、「今日も一緒に遊んでもらえている」といった感覚だったようです。
中学校も国語、数学、英語は支援学級を利用していました。授業に集中できず大好きなテレビ番組の感想を、担任の先生に喋り続けていました。
高校生になると何度か大きなトラブルを起こすようになっていまいた。
危機管理能力が極端に低いことから、禁止されていることとそうでないことの区別や判断、意識が足りない状態でした。
その後、障害者雇用で就労し、今現在も働いています。周りのママ友に障害年金のことを教えてもらい、可能性があるなら申請したいと思い、電話してみました。
請求までのサポート
「障害年金の申請を行いたいのですが、どの様にすれば良いでしょうか？」とお問い合わせいただきましたので、お電話にて簡易ヒアリングを行いました。
ママ友さんが障害者手帳を所持していることから、自己申請を行った際、不支給結果になったことから「これは自分で進めることは難しい」と思い社会保険労務士事務所を探していたとのことでした。
障害基礎年金での請求に関する知識は、事前に知られておりましたが、大きく勘違いされていたのは『「障害者手帳」を持っているから、障害年金も受給できる』と思われていたみたいです。
そこで認定基準の説明を行い、病歴就労状況等申立書の作成が難しいとのことで、ご契約いただきました。
２０歳前傷病での障害年金の申請でしたので、直近の発達判定書類のみご持参いただきました。その後、診断書作成を行い必要書類が揃った時点で年金事務所に裁定請求書類を提出いたしました。
結果
認定日請求（20歳前傷病）による障害基礎年金2級へ決定されました。次の更新まで総額約234万円を受給しました。
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