自閉症スペクトラム障害で障害厚生年金3級を取得し、次回更新まで約116万円を受給されたケース
相談者
男性(20代/障害者雇用にて就労中)
【傷病名】 自閉症スペクトラム障害
【決定した年金種類と等級】 障害厚生年金3級
【支給月から更新月までの支給総額】 約116万円
状 況(ストーリー)
幼少期より拘りが強く「他人との協調性が無い」指摘されることがあり、対人関係でのトラブルが絶えず起きていました。
小学生の時は家庭の事情で複数回の転校を繰り返し、クラスに馴染めず不登校になっていた。
中学生、高校生の時は常に孤立し、クラスメイトとは必要以上の会話をすることはありませんでした。
大学卒業後、始めて就職した会社でケアレスミスを頻繁に起こし、叱責される日が続いていました。
営業事務だったので、お客様からの電話対応をしていましたが、間違えた案内やパニック症状が出現するようになり、メンタルクリニックを受診することにしました。
数年通院を続けていますが、症状は治ったとは言えず、障がい者雇用で働くことにしました。
フルタイムで就労はしていますが、もう少し生活費にゆとりを持つことができればと思い、就労移行支援事業所の職員に相談し、障害年金の申請をすることを考えました。
相談からご契約まで
「現在、自閉症スペクトラム障害と診断され、就労移行支援の定着支援サービスを利用しながら、障がい者雇用で就労中です。フルタイムで働くことはできていますが、将来的な不安や、このまま働き続けることができるのか、かなり不安なので、就労移行支援事業所の職員さんへ相談したら、障害年金の申請について教えてもらいました。」とお問合せいただきました。
お電話口でお話される内容では、正確な初診日の把握が難しかったため、無料面談にお越しいただきました。
障害年金の申請手順のご案内と弊所でのサービス内容を説明いたしました。
初診日時点のクリニックと現在のクリニックは別で、通院期間も5年以上空いており、間に何件か通院歴があることがわかりました。
このことから請求方法を遡及請求(認定日請求)として考え、段取りを説明しました。
必要書類としまして①初診日の証明書(受診状況等証明書)②診断書(障害認定日時点)③診断書(現在)この①~③が医師にご作成いただく書類になります。
後は出生時から今現在に至るまでの生活歴を、病歴・就労状況等申立書に記載するだけです。
出来る限りのアドバイス(無料の範囲)を行ったあと、書類入手や書類作成の段取りが難しいとのことで、ご契約いただくことになりました。
請求までのサポート
ご契約後は無料面談でご案内しておりました必要書類の入手手順を整理することにしました。
今回の請求は遡及請求(認定日)を予定しております。
通院歴を時系列で見直すと、初診日と障害認定日(初診日から1年6ヶ月経過した時点)では別のクリニックであることがわかりました。
Aクリニックでの初診から5年以上経過しているため、すぐにAクリニックで初診日の証明書(受診状況等証明書)の作成が可能であるか確認しました。
すると「当時の主治医がいない。カルテの内容だけであれば提供できる」とのご回答をいただき、すぐに作成していただきました。
出来上がったAクリニックでの初診日の証明書(受診状況等証明書)をもとに障害認定日(初診日から1年6ヶ月経過した時点)の診断書の作成をBクリニックに依頼しました。
しかし、Bクリニックからは「認定日時点は職業訓練に通ったり、友人と外出が認められる。
診断書作成をしてもかなり軽いものになる」と回答がありました。このことから無理に作成を進めるのではなく、契約者様へ内容をお伝えし、作成するか否かを確認しました。
契約者様より「診断書の作成費用がかかるだけならば、やめておきます」とご連絡がありました。
認定日時点の診断書作成を依頼したBクリニックの先生は、障害年金の認定基準を把握されており、作成費用が無駄にならないように、あえてお話いただいたものと理解することにしました。
さて、こうなると障害年金の請求方法がかわります。
「遡及請求」から「事後重症請求」となり、初診日の証明書と診断書(現在)のみクリニック様にご作成いただき、必要書類を整えたら、年金事務所に提出するだけです。
すぐに現在の主治医に診断書作成依頼を行い、病歴・就労状況等申立書の作成を進めました。最終的に2ヶ月弱で必要書類が揃い、住民票のある年金事務所へ書類提出しました。
結果
事後重症請求による障害厚生年金3級へ決定されました。次の更新まで総額約116万円を受給しました。
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