障害年金受給事例集

知的障害で障害基礎年金2級を取得し、次回更新まで約244万円を受給されたケース

相談者

女性(20代/無職)

【傷病名】 知的障害

【決定した年金種類と等級】 障害基礎年金2級

【支給月から更新月までの支給総額】 約244万円

状 況(ストーリー)

幼少期は病弱で、幼稚園入園後も入退院を繰り返していましたが、特に発達の遅れは指摘されていませんでした。
しかし、小学校に入学すると周囲に合わせた行動が難しく、忘れ物が多く、人間関係も築けず、孤独な時間が増えていきました。
高学年からは特別支援学級で過ごし、いじめにも遭いましたが、当時はその認識がありませんでした。

中学に進学するといじめが続き、誰にも相談できずに孤立。高校に進学後も人間関係に悩み、1学期後半から不登校となり、衝動的に自殺未遂を経験。その後、通信制高校に転入し、無事に卒業しました。

専門学校に進学しましたが、授業についていけず、補修を受けながら何とか卒業。
卒業後は就職がうまくいかず、アルバイトや正社員の仕事を転々としましたが、人間関係の問題で短期間で辞めることが多く、アルバイトですら退職代行サービスを使うこともありました。

精神的な辛さから、平成27年に「広汎性発達障害」と診断を受け、治療を開始するも、通院を途中でやめてしまいました。
その後、実家のペットの死をきっかけに家出し、セブンイレブンで働きましたが、職場との関係がうまくいかず退職。その後も転職を繰り返し、安定した仕事を見つけることができませんでした。

知人と同棲を始めたものの、生活面で毎日厳しい指摘を受ける日々が続きました。同棲相手から「障害年金」の存在を教えられ、令和5年にクリニックを受診し、診断書を作成してもらいましたが、自力で申請手続きを進められず、書類を放置。再び通院を始めましたが、引っ越し先の新しい環境に馴染めず、自宅に引きこもる生活を続けています。

このように、幼少期からの困難な経験と発達障害の影響に向き合いながらも、今も試行錯誤を続ける日々を過ごしています。
最終的に検査を受け軽度知的障害と診断されました。

今からでも障害年金の受給は可能でしょうか?

請求までのサポート

障害年金のことを知り、自己申請を行う予定をされておりました。
お近くの年金事務所で請求方法を何度も確認し、数ヶ月経過。診断書も作成していたので、有効期限が切れてしまい、結果的に諦めていたと相談を受けました。

そこで情報整理が必要と判断し無料相談を開始。要件確認はご自身で行っていたので、直近の診断書作成を進めることから始めました。
依頼者様の不安は「働いていても障害年金の受給は可能か?」という点でした。 

障害年金は働いているから受給できないのではなく、どのような状態で働いているか?がポイントになります。
勘違いされている部分を説明し、ご納得いただきました。弊所に委任してからは2ヶ月程度で年金事務所へ書類提出が完了しました。

結果

事後重症請求による障害基礎年金2級へ決定されました。次の更新まで総額約244万円を受給しました。

 

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