広汎性発達障害で障害基礎年金2級を取得し、次回更新まで約238万円を受給されたケース
相談者
男性(20代/無職)
【傷病名】 広汎性発達障害
【決定した年金種類と等級】 障害基礎年金2級
【支給月から更新月までの支給総額】 約238万円
状 況(ストーリー)
出生時から反応が鈍く、2歳になっても単語での会話ができず、周囲とのコミュニケーションが困難でした。3歳の幼稚園入園後、教育支援センターのサポートを受けながら少しずつ成長しましたが、周りとの意思疎通には常に姉や親の助けが必要でした。
幼稚園時代は、姉が弟のサポートを担い、登園時間の調整や個別指導など多くの配慮が行われました。小学校では、普通学級と養護学級の併用で学びましたが、天候や日常の些細な変化に過敏に反応するため、家族のサポートが欠かせませんでした。食事の偏食や服のこだわりが強く、体調を崩しやすい傾向も見られました。
中学入学後、通常学級での生活が息子にとって負担となり、養護学級や職員室に避難することもありました。学業や部活動以外に、スペシャルオリンピックスへの参加を通じて、障害者と健常者の両方の社会で活動できるようになりました。
高校では先生や学校全体の支援を受けながらも、準備や宿題は常に母親の助けが必要でした。卒業後、保育園の内定が取り消され、障害年金申請や就労移行支援を利用しながら新たな進路を模索しました。最終的に病院で障害者枠の契約社員として働くことが決まりましたが、コミュニケーションの困難やサポート不足が課題となり、4年半で退職しました。
退職後は体調を整えるために療養し、ハローワークや支援センターで今後の生活について相談を続けています。障害年金の受給についてご相談させてください。
請求までのサポート
初めて障害年金の申請に関するお問い合わせをいただいた時「過去に申請して不支給でした」というご相談でした。
障害認定基準等を含め数々の要件確認が必要と判断し、無料相談にお越しいただきました。
初回申請時の書類を確認したところ、障害基礎年金2級に該当する診断書でしたが、病歴・就労状況等申立書の内容が、相反するものになっていました。
この場合、審査では「主治医が思っているほど、本人は困っていない」と判断され、不支給になってしまいます。
前回不支給理由を説明し、弊所で出来るサービスをご案内したところご契約となりました。
予め過去の書類をご持参いただいてたので、弊所では見直しを中心に必要書類を作成し、現在の主治医には事後重症用の診断書作成を依頼しました。
全ての必要書類は2ヶ月程で揃ったので、すぐに年金事務所へ裁定請求書を提出しました。
結果
事後重症請求による障害基礎年金2級へ決定されました。次の更新まで総額約238万円を受給しました。