障害年金受給事例集

知的障害で障害基礎年金2級を取得し、次回更新まで約397万円を受給されたケース

相談者

男性(20代/無職)

【傷病名】 知的障害

【決定した年金種類と等級】 障害基礎年金2級

【支給月から更新月までの支給総額】 約397万円

状 況(ストーリー)

生まれてから3か月検診で発育の遅れを指摘され、1歳9か月まで歩行できませんでした。保育園で言語訓練を受けましたが効果は薄く、一人で外出したり、知らない人にも話しかけるなど、困難な行動が多くありました。小学校時代は支援学級に在籍し、頻繁に忘れ物や遅刻を繰り返し、対人関係でもトラブルが続きました。会話中に話に割り込んだり、静かにするよう言われても我慢できないなどの課題があり、周囲への配慮に欠ける面が目立ちました。

大阪に転居後も、遅刻や忘れ物の癖は続き、友人との対人トラブルが多く、癇癪を起こして学校を飛び出すこともありました。自分の気持ちを言葉にできず、家族とも意思疎通が難しかったため、家庭でも困難がありました。中学入学後も支援学級での学びを続けましたが、危険な遊びをする、道で拾ったものを家族に知らせずに警察に届けるなど、予測困難な行動が多く、家族に心配をかけることが度々ありました。

医療センターで治療を受けるも、副作用が強く治療を中断しました。高校は支援校に進学し、企業実習で現在の職場での洗車業務を経験しました。卒業後に就職が決まり、整備士助手として働いていますが、作業中のケガが頻発し、注意されても改善されません。また、無断欠勤が続き、一度は解雇の危機にありましたが、支援学校の先生や職場の協力で勤務継続が叶い、公園で先生が見送る形で無断欠勤の改善に取り組んでいます。

現在、自宅ではほとんどスマホゲームに集中しており、家族との会話もなく、状況判断が苦手で重要なことを後回しにする傾向があります。注意すると癇癪を起こし、家族も対応に苦慮している状況です。将来への不安から、令和5年にクリニックで障害年金などの相談を開始しました。

請求までのサポート

クリニック様(精神科)より障害年金の申請案内を受け、自己申請を考えておられましたが、書類作成に時間がかかってしまい、3ヶ月間何も出来ていない状態で困っているとのことでした。

無料相談で情報整理し、そのままご契約となりました。すぐにクリニック様へ連絡し連携の準備を行いました。

障害認定日請求でしたので必要な診断書は1枚、作成依頼から2ヶ月程度で書類が完成し、裁定請求書類を年金事務所へ提出しました。

結果

障害認定日請求による障害基礎年金2級へ決定されました。次の更新まで総額約397万円を受給しました。

 

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