軽度知的障害で障害基礎年金2級を取得し、次回更新まで約311万円を受給されたケース
相談者
女性(20代/無職)
【傷病名】 軽度知的障がい、反復性うつ病性障害
【決定した年金種類と等級】 障害基礎年金2級
【支給月から更新月までの支給総額】 約311万円
状 況(ストーリー)
普通分娩で出生し、幼少期は異常はなく、普通の女の子として成長しました。しかし、幼稚園に入ると「集団行動が苦手」とされ、集中力が続かず周囲と同じ行動ができないことが指摘されました。小学校でも「協調性に欠ける」とされ、友人関係でもいじめに加担させられたり、善悪の判断が難しい場面がありました。祖母の家に移り住んでからは、唯一の友人が転校したことでいじめの対象となり、体重が増加、会話の理解にも苦労するようになりました。
中学校では自己表現が苦手でいじめられ、教師との関係も悪化しましたが、3年生の担任が理解を示してくれました。高校ではダイエットを試みるも、母親との関係が悪化し、家出を繰り返しました。高校3年で妊娠し、夜間大学に通いながら出産するも、彼氏からの認知や支援はなく、経済的にも厳しい状態で、水商売に頼る生活を余儀なくされました。
その後、派遣で働くも業務の理解に苦しみ、頻繁に派遣先が変わる状況でした。平成29年に株式会社に入社し、単純作業に従事しましたが、業務内容は制限され、2年後にFさんとの間に二人目を出産しました。しかし、Fさんの暴力が酷くなり、限界を感じて大阪に逃れ、婚姻関係を解消しました。
現在は病院と自宅の往復生活で、リハビリを続けながらも外出が難しくなっています。障害年金の申請を考えています。
請求までのサポート
「障害年金の申請が可能であるか調べてほしい」とご相談をいただきました。お電話だけでは明確な回答ができませんでしたので、一度無料相談にお越しいただくことになりました。
後日、無料相談にて情報整理をしていましたら、既にご自身で申請準備を進めておられました。
事前に年金事務所で初診日について相談しており「未納」と案内され、何とかできないか?と困っておられました。
しかし、軽度知的障害として療育手帳を取得されておられましたので、考え方としましては、軽度知的障害の影響から社会生活及び、日常生活に支障をきたすと考えられ、初診日は出生日となります。結果的に納付要件は関係なくなりました。
申請までの段取りを説明し、弊所でご契約となりました。現在の主治医も障害年金の申請に協力的でしたので、すぐに診断書作成を依頼しました。ご契約から2ヶ月後に年金事務所に書類を提出しました。
結果
事後重症請求による障害基礎年金2級へ決定されました。次の更新まで総額約311万円を受給しました。