ADHD(注意欠如・多動症)で障害基礎年金2級を取得し、次回更新まで約163万円を受給されたケース
相談者
女性(40代/無職)
【傷病名】 ADHD(注意欠如・多動症)
【決定した年金種類と等級】 障害基礎年金2級
【支給月から更新月までの支給総額】 約163万円
状 況(ストーリー)
出生後の発育や言語に問題は指摘されませんでしたが、幼稚園では集団行動が苦手で「落ち着きがない」と指摘されることがありました。
小学校では忘れ物が多く、会話のキャッチボールが難しい状態でした。中学では落ち着きのなさがさらに目立ち、校則違反やいじめの対象となることがありました。
中学卒業後は高校に進学せず、アルバイトを始めましたが、18歳で交際相手と同棲し、結婚しました。海外で2人の子どもを出産し、平成10年に帰国しましたが、その後離婚し、生活の苦しさから転居を繰り返しました。
大阪で働きましたが、混乱や体調不良で職場復帰が困難になりました。
摂食障害やオーバードーズを繰り返し、親からの支援で生活を維持しました。
精神的な不調が続き、複数回の転院と通院を繰り返しながら、生活保護を受けて生活していました。子どもたちの非行や金銭問題も続き、家庭環境は不安定な状態でした。
夫の死後、拒食症が悪化し、精神的にも不安定な状況が続きました。再婚や再度の離婚を経て、母の勧めで転居しました。
現在は母と同居し、主に母がサポートを行っています。病院への通院も困難となり、母が代わりに診察を受けています。
請求までのサポート
弊所のホームページへ「精神疾患の診断を受けているが、障害年金を受給していない。可能性があるなら申請してみたい」とお問い合わせいただきました。
障害年金を申請するにあたり、要件確認が必要ですので、メールにてやり取りを開始。
予めご自身で年金事務所にて、初診日要件を確認しているということで、情報整理を進めていきました。お話を進めていく中で、障害基礎年金(国民年金)で請求手続きを進めることになり、その後、弊所で行うサービス内容を案内しご納得いただいたうえで、ご契約となりました。
情報整理を進めていくと初診日と現在通院しているクリニックは同じで、これまで何度も転院していました。
初診日から1年半経過した時点の診断書が入手できれば、遡及請求の対象となりましたが、障害認定日時点(初診日から1年半)の部分では、通院していないことがわかり、最終的に事後重症請求で手続きを進めることになりました。
すぐに現在の症状に関する障害年金用の診断書の作成を依頼し、2ヶ月ほどで提出書類が完成。年金事務所に裁定請求書類を提出しました。
結果
事後重症請求による障害基礎年金2級へ決定されました。次の更新まで総額約163万円を受給しました。