障害年金受給事例集

知的障害(軽度知的障害)で障害基礎年金2級を取得し、次回更新まで約397万円を受給されたケース

相談者

男性(20代/無職)

【傷病名】 知的障害(軽度知的障害)

【決定した年金種類と等級】 障害基礎年金2級

【支給月から更新月までの支給総額】 約397万円

状 況(ストーリー)

出生後、発達や身体的に特に問題は指摘されませんでしたが、小学校低学年から衝動的な行動が目立つようになり、3年生で発達検査を受け、4年生から通級指導教室を利用し始めました。
6年生では支援学級を利用し、学習やコミュニケーションにおいて学校側の協力を受けながら学校生活を送っていました。しかし、同学年の生徒との間で揉め事が起こることもありました。

中学校入学後、支援学級の利用を拒否し、英語と国語で個別指導教室を利用しました。学校側のサポート体制により、クラスメイトがフォローする環境が整っていましたが、中学3年生まで夜尿症が続き、「学校に行きたくない」と言うこともありました。高校は支援学校を希望しましたが難しく、面接のない学校へ進学しました。

専門学校に入学後、これまでの個別支援計画の引き継ぎが行われましたが、単独で友人を作ることができず、困難に直面するとすぐ諦めることが多くなりました。就職活動でも苦戦し、学校と関係のある企業の面接ではトラブルがあり、不採用となりました。学校を休むようになり、知らない道を一人で行けない、地図を覚えられない、電車の切符が買えないなどの課題も明らかになりました。

就職が決まらず、福祉サービスの利用を勧められ、就労移行支援事業所に通いましたが3ヶ月で退所。その後、自宅近くの事業所で生活リズムや対人関係に慣れる訓練を開始しましたが、外出が難しくなり、職員が週2回訪問する状態になっています。訪問看護も視野に入れている状況です。障害年金の受給は可能でしょうか?

請求までのサポート

普段お世話になっている福祉事業所関係機関の方から「障害年金の申請を考えている方がいる」とご連絡いただきました。

後日、無料相談にて情報整理を行いました。初診日は20歳前なので納付要件は問題ありません。

現在も定期通院を行っており、母親の同行で受診を続けているとのことでした。障害認定基準も満たしていると判断し、申請の提案を行いました。
提案後は、弊所とのご契約となり、現在の症状に関する診断書を通院しているクリニックで作成していただき、年金事務所に必要書類を提出しました。

結果

認定日請求による障害基礎年金2級へ決定されました。次の更新まで総額約397万円を受給しました。

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