障害年金Q&A

持続性気分障害で障害年金は可能ですか?

障害年金の申請準備をしたいと思っています。
どの様なことに気をつければ良いでしょうか?

持続性気分障害と障害年金:受給のポイント

持続性気分障害(Persistent Depressive Disorder、旧称:気分変調症)は、長期間にわたって抑うつ気分が続く精神疾患の一つです。この障害は、日常生活に影響を及ぼすものの、重度のうつ病ほどの症状の激しさはないため、適切な診断や支援を受けるのが難しいことがあります。しかし、症状が長期にわたって続き、仕事や生活に大きな影響を与える場合、障害年金を受給できる可能性があります。

 

1. 持続性気分障害の特徴と影響

持続性気分障害は、少なくとも2年間(子どもの場合は1年以上)にわたり、抑うつ気分が続く状態を指します。具体的な症状としては以下のようなものがあります。

  • 慢性的な抑うつ気分
  • 疲労感や気力の低下
  • 自尊心の低下や自己否定感
  • 集中力の低下
  • 食欲の増減や睡眠障害
  • 興味や喜びの減退

これらの症状は、仕事や社会生活に大きな影響を与えることが多く、長期間にわたり安定した職業生活を送ることが困難になるケースもあります。

 

2. 障害年金の対象となる基準

障害年金を受給するためには、日本年金機構の定める「精神の障害に関する認定基準」に基づいて審査が行われます。持続性気分障害の場合、以下のような条件を満たすと、障害等級が認定される可能性があります。

 

障害等級の目安

  • 2級:日常生活に支障があり、常時の援助が必要なレベル(例:就労が困難であり、家族のサポートなしでは生活ができない)。
  • 3級:労働が著しく制限されるレベル(例:フルタイム勤務が困難で、短時間勤務でも安定した就労が難しい)。

また、初診日要件(障害の原因となる病気の初診日が年金加入中であること)や保険料納付要件(一定期間の保険料を納めていること)を満たす必要があります。

 

3. 申請のポイント

持続性気分障害で障害年金を申請する際には、以下のポイントを押さえることが重要です。

  • 診断書の内容
    精神科の医師に障害年金用の診断書を記入してもらい、症状の持続性や日常生活への影響を明確に記載してもらうことが必要です。

  • 日常生活の状況を詳しく説明
    症状によってどのような困難があるかを具体的に示すため、病歴・就労状況等申立書を詳細に記載することが重要です。

  • 就労状況の証明
    仕事が続かない、または制限があることを証明するため、勤務状況の記録や退職理由を示す書類を用意すると、認定が通りやすくなります。

  •  

4. まとめ

持続性気分障害は、長期間にわたって症状が続くことで、生活や仕事に影響を及ぼします。障害年金の対象となる可能性があるため、受給を検討している場合は、医師や専門家に相談し、適切な手続きを進めることが大切です。特に、診断書や申立書の内容を充実させることで、認定の可能性を高めることができます。

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