- 公開日: 2025年1月11日
- 人工透析でも障害年金がもらえない?受給できないケースと対策
人工透析を受けているのに障害年金がもらえませんでした。なんででしょうか?
人工透析を受けていると、障害年金の対象になると思われがちです。しかし、実際には「もらえなかった」という声も少なくありません。なぜ、このような問題が発生するのでしょうか?
障害年金は、単に病気や治療を受けているからもらえるものではなく、 「障害等級の基準を満たしているか」 が重要です。人工透析を受けていても、要件を満たさないと受給できません。また、書類の不備や申請手続きのミスも不支給の原因となります。
この記事では、 人工透析でも障害年金をもらえないケースとその対策 について詳しく解説します。
・受給できないケースとは
障害年金をもらえない主な理由
人工透析患者が障害年金を受給できない主なケースとして、以下のようなものがあります。
-
障害等級に該当しない
- 人工透析は原則として 障害等級2級に該当 します。しかし、初診日からの期間が短い場合や、透析が週3回未満の場合など、基準を満たさないケースがあります。
-
初診日の証明ができない
- 障害年金の申請には、病気の「初診日」の証明が必須です。通院歴が長く、カルテが残っていないと、証明が難しくなります。
-
保険料の納付要件を満たしていない
- 申請前の一定期間に国民年金・厚生年金の保険料を納めていることが必要 です。未納期間があると、受給資格がなくなる場合があります。
・不支給になる原因
人工透析でも障害年金がもらえない原因とは?
「基準を満たしているはずなのに、障害年金が支給されない」というケースもあります。その原因の多くは、 申請書類の不備 や 診断書の記載ミス です。
-
診断書の内容が不十分
- 障害年金の審査では、診断書の内容が重要視されます。透析の頻度や病状が正しく記載されていないと、審査に通らないことがあります。
-
必要な書類が揃っていない
- 初診日の証明書類や、病歴・就労状況等申立書が不足していると、不支給のリスクが高まります。
-
申請手続きのミス
- 申請期限を過ぎてしまったり、書類の不備があったりすると、審査がスムーズに進まない可能性があります。
・受給するための対策
障害年金を受給するためにできること
障害年金を確実に受給するためには、以下の対策を講じることが重要です。
-
診断書の記載内容を確認する
- 透析の頻度、日常生活への影響、合併症の有無など、重要なポイントを医師に正確に記載してもらいましょう。
-
初診日を証明する方法を確保する
- カルテが残っていない場合は、他の医療機関の診療記録や健康診断の記録を活用 するとよいでしょう。
-
社労士に相談する
- 社労士(社会保険労務士)は障害年金の専門家です。スムーズな申請手続きのために、専門家に相談するのも有効です。
・まとめ
適切に準備すれば障害年金の受給は可能!不支給にならないためのポイント
人工透析を受けていても、障害年金がもらえないケースは少なくありません。しかし、 障害等級の基準を満たし、必要な書類を適切に準備すれば、受給の可能性は十分にあります。
障害年金を申請する際には、以下のポイントを押さえましょう。
✅ 診断書の記載内容をチェックする
✅ 初診日の証明を確実に行う
✅ 必要書類を揃え、ミスなく申請する
✅ 不安な場合は社労士に相談する事前準備をしっかり行うことで、障害年金の受給をスムーズに進めることができます。人工透析患者の方が適切なサポートを受けられるよう、ぜひ参考にしてください。
-
両変形性股関節症で障害厚生年金3級を取得し、次回更新まで約225万円の受給を決定された方
2025年3月5日