- 公開日: 2025年2月4日
- 病歴・就労状況等申立書の作成って難しいですか?
障害年金の申請をする時に病歴・就労状況等申立書の作成が必ず必要だとききました。
自分で作ることは可能ですか?
病歴・就労状況等申立書の記入例を活用するポイントとは?
障害年金の申請において、「病歴・就労状況等申立書」は非常に重要な書類の一つです。この申立書は、申請者の病歴や働くことへの影響を伝えるためのもので、適切に記入することで、障害年金の受給可能性を高めることができます。しかし、何を書けばよいのか分からず悩む人も多いでしょう。そこで、本コラムでは、記入例を活用しながら作成する際のポイントを解説します。
1. 病歴・就労状況等申立書とは?
病歴・就労状況等申立書は、障害の発症から現在までの経過、治療状況、日常生活への影響、そして就労状況を詳しく記載する書類です。この書類は、医師の診断書だけでは伝えきれない、申請者自身の実態を審査官に伝えるために必要とされます。
2. 記入例を活用するメリット
申立書の記入は自由形式であり、書き方の決まりがないため、「どのように書けばよいか分からない」と感じる人が多いです。そこで役立つのが記入例です。記入例を参考にすることで、以下のメリットがあります。
- 適切な書き方が分かる
- 必要な情報の抜け漏れを防ぐ
- 審査官に分かりやすく伝えられる
3. 記入のポイント
① 初診日を明確に記載する
初診日は障害年金の受給要件の一つであり、重要なポイントです。正確な年月日を記載し、どの病院を受診したかも記録します。② 病状の変化を具体的に説明する
症状の経過や治療の状況を時系列で詳しく書きます。「いつからどのような症状が出始めたのか」「どのような治療を受けたのか」を具体的に記入しましょう。③ 日常生活への影響を明確にする
単に「仕事ができなくなった」と記載するのではなく、「どのような動作が困難なのか」「家事や外出にどの程度の支障があるのか」など、具体的なエピソードを交えて記載すると、審査官に伝わりやすくなります。④ 就労状況を詳しく書く
働いていた場合、どのような業務をしていたか、どの時点で仕事に支障が出始めたか、休職や退職に至った理由を記入します。具体的な仕事内容や負担について詳しく説明すると、より適切に評価されやすくなります。4. 記入例を参考にしながら作成する
例えば、以下のような記載が考えられます。
【病歴】
「〇年〇月頃から、日常的に手足のしびれを感じるようになり、〇〇病院を受診。診断の結果、△△病と診断され、治療を開始した。」【日常生活への影響】
「症状が悪化し、着替えや料理などの動作が困難になった。また、外出時には支えがないと歩行が難しく、家族の助けが必要となった。」【就労状況】
「〇年〇月から〇〇会社で事務職として勤務していたが、手の震えの影響でキーボードの操作が困難になり、〇年〇月に退職した。」このように、具体的に記入することで、審査官に実態が伝わりやすくなります。
5. まとめ
病歴・就労状況等申立書は、障害年金の受給可否を左右する重要な書類です。記入例を参考にしながら、「いつ」「どこで」「どのような症状があり」「どのように生活や仕事に影響が出たか」 を明確に伝えることがポイントです。不明な点があれば、社会保険労務士などの専門家に相談するのも有効です。適切な申請を行い、必要な支援を受けられるよう準備を進めましょう。
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