- 公開日: 2025年2月7日
- 病歴・就労状況等申立書を箇条書きで書くメリットとポイントは何ですか?
病歴・就労状況等申立書の書き方について
病歴・就労状況等申立書を箇条書きで書くメリットとポイント
障害年金の申請において、「病歴・就労状況等申立書」は非常に重要な書類のひとつです。この書類は、申請者がこれまでどのような経過をたどってきたのかを時系列で説明するものですが、文章が長くなりすぎると分かりにくくなってしまうという問題があります。そこで、箇条書きを活用することで、簡潔かつ分かりやすい申立書を作成することができます。
1. 病歴・就労状況等申立書とは?
病歴・就労状況等申立書は、障害年金の申請時に必要な書類の一つで、次のような内容を記載します。
- 発病時の状況
- 初診までの経緯
- 診断・治療内容
- 仕事への影響(就労の困難さ)
- 日常生活への影響
この書類をもとに、審査機関が申請者の障害の程度や継続性を判断するため、わかりやすく整理して記載することが重要です。
2. 箇条書きで書くメリット
病歴・就労状況等申立書は自由記述形式ですが、箇条書きを使うことで以下のメリットがあります。
① 視認性が向上し、読みやすくなる
審査官は多くの申請書類を確認するため、文章が長いと理解しづらくなります。箇条書きにすることで、重要な情報を一目で把握できるようになります。
② 情報の抜け漏れを防ぎやすい
時系列で整理しやすくなり、重要な情報が漏れるリスクを減らせます。
③ 説明が簡潔になり、伝わりやすくなる
冗長な文章を避け、必要な情報だけを簡潔に伝えられるため、申請がスムーズになります。
3. 箇条書きの記入例
以下に、実際に記入する際の例を紹介します。
(1) 初診までの経緯
- 小学生の頃から対人関係が苦手で、友人が少なかった
- 中学・高校では集中力が続かず、授業についていけなかった
- 社会人になってから、仕事の指示が理解できず、ミスが多発
- ストレスが原因で不眠や食欲不振が続き、体調が悪化
- 家族の勧めで心療内科を受診し、○○年○月に初診
(2) 診断・治療の状況
- ○○年○月:心療内科で「発達障害(ASD・ADHD)」と診断される
- ○○年○月:投薬治療(例:ストラテラ、コンサータ)を開始
- ○○年○月:就労支援センターを利用しながら生活改善を試みる
- ○○年○月:症状が悪化し、就労継続が困難になり休職
(3) 仕事への影響
- 指示を正しく理解できず、作業ミスが多かった
- 職場の人間関係に適応できず、上司や同僚とのトラブルが発生
- 仕事のスケジュール管理ができず、納期に遅れることが増えた
- 適応障害の診断を受け、○○年○月に退職
(4) 日常生活への影響
- 買い物や家事がうまくできず、家族のサポートが必要
- 片付けや時間管理が苦手で、生活が乱れがち
- 不安が強く、一人で外出するのが困難
- 公共の場でパニックを起こすことがあり、支援が必要
4. まとめ
病歴・就労状況等申立書は、障害年金の審査を左右する重要な書類です。箇条書きを活用することで、読みやすく、必要な情報を的確に伝えることができます。特に、初診までの経緯や就労状況、日常生活の困難さを整理して記載することがポイントです。
もし、書き方に迷った場合は、社会保険労務士に相談するのも一つの方法です。正確かつ適切に情報を伝えることで、障害年金の申請がよりスムーズに進むでしょう。
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