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産休・育休中に知っておきたい手当金と給与計算方法

2025.02.14 スタッフブログ

産休・育休中は、働けない期間を支えるための手当金や給付金が用意されています。

ここでは、産休・育休中の手当や給与計算方法、注意点について詳しく解説します。

産休・育休中の手当金・給付金

出産手当金とは?

出産手当金は、産前産後休業中に健康保険から支給される給付金です。

支給額は日給の3分の2で計算されます。

  • 対象期間:産前6週間(双子以上は14週間)+産後8週間
  • 計算例:月収30万円の場合、日給=30万円 ÷ 30日=1万円、出産手当金=1万円 × 2/3 × 支給日数

出産育児一時金とは?

出産育児一時金は、出産時に42万円(一部医療機関は40.8万円)を健康保険から支給される制度です。

この金額は直接医療機関へ支払われることが一般的です。

育児休業給付金とは?

育児休業給付金は、育休中の収入を補うための給付金です。

  • 支給額:休業開始から6カ月間は賃金の67%、以降は50%
  • 条件:育休開始前2年間に11カ月以上雇用保険の加入が必要

産休中の給与計算方法と注意点

産休中の基本的な給与計算と社会保険料の取り扱い

産休中は給与の支払い義務はありませんが、社会保険料は免除されます。

この免除措置により、収入がなくても保険の資格を維持できます。

産休前後の給与計算:何に注意すべきか

  • 有給休暇の消化:産休前に有給を使用する場合は、給与に含まれるため事前調整が必要
  • 産休後の復職日確認:復職日により給与が日割り計算となる場合がある

産休中の手当と給付金:計算方法と受け取り方

手当の計算方法は、月給を基準に平均日給を算出します。

【計算例】
月給25万円→平均日給8333円→手当金=8333円 × 2/3 × 支給日数

育休中の給与計算とその期間と注意点

育児休業給付金の計算方法と受給条件

給付金は、休業開始前6カ月の平均賃金を基に計算されます。

【計算例】
月収20万円→平均日給6667円→給付金(67%)=月額13.4万円(最初の6カ月間)

育休中の給与計算方法:基本ルールと計算例

育休中も社会保険料は免除されます。

復職後の給与は通常計算に戻りますが、育児時短勤務の場合、減額される可能性があるため注意が必要です。

産休・育休取得のための準備と手続き

産休・育休をスムーズに取得するための事前準備

  • 職場との相談:業務の引継ぎや休業期間を明確にする
  • 必要書類の確認:健康保険証、出産予定証明書などを事前に用意する

必要な手続き:申請から給付金の受け取りまで

  • 出産手当金の申請:勤務先を通じて健康保険へ提出
  • 育児休業給付金の申請:雇用保険の支給手続きを実施
  • 給付金の受け取り:申請後、振込まで約1~2カ月

まとめ

産休・育休中はさまざまな給付金や免除制度が活用できます。

計算方法や申請手続きを把握し、適切に制度を利用しましょう。
特に、給付金の支給額や期間を確認することで、休業期間中の生活設計をスムーズに進められます。

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