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残業倍率とは?働き方を見直すための指標をわかりやすく解説
働き方改革や労働時間の適正化が叫ばれる中で、注目されている指標のひとつが「残業倍率」です。
これは、従業員がどれくらい残業しているかを客観的に把握するための数値で、企業の労働環境を測るうえでも重要です。
「残業 倍率」とは何を示すのか、なぜ注目されているのか、本記事ではその意味と活用法についてわかりやすく解説します。
残業倍率とは?定義とその算出方法
「残業倍率」とは、通常の所定労働時間に対して、どの程度の時間を残業しているかを示す比率です。
一般的には、次の計算式で算出されます。
残業倍率 = 総労働時間 ÷ 所定労働時間
例えば、1ヶ月の所定労働時間が160時間で、実際の総労働時間が200時間であった場合、
200 ÷ 160 = 1.25倍、つまり「残業倍率は1.25」ということになります。
この指標を使うことで、労働時間が適正かどうか、部署や個人単位での業務過多がないかを判断できます。
残業倍率から見える職場の実態
残業倍率は、企業の働き方を可視化する上で非常に有効なツールです。
たとえば、同じ業種・職種でも、企業ごとに残業倍率が異なれば、労働環境の差が明らかになります。
- 1.0以下:残業がほとんどなく、ワークライフバランスを重視する傾向
- 1.1〜1.2程度:適度な残業があるが、まだ許容範囲
- 1.3以上:慢性的な残業状態にある可能性が高く、業務の見直しが必要
このように、数値を基に労働状況を客観的に評価できるため、人事評価や労務管理、さらには求人活動時のアピールにも活用されています。
具体例:数字から見る残業倍率の使い方
- 例1:残業時間が月40時間の社員A 所定労働時間160時間 → 総労働時間200時間
→ 残業倍率:1.25 - 例2:定時退社が多い社員B 所定労働時間160時間 → 総労働時間165時間
→ 残業倍率:1.03
このように具体的に計算することで、社員個別の業務量の偏りや、チーム全体の業務改善にもつながります。
まとめ
「残業倍率」とは、実際の労働時間が所定時間に対してどの程度多いかを表す比率であり、職場の働き方を数値化するための有効な指標です。
高すぎる残業倍率は業務負担の偏りや過労リスクを示し、早期の対応が求められます。
働く側も管理する側も、この数値を意識することで、より健全な働き方の実現につなげることができます。
「残業 倍率」をチェックし、働き方を見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
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