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雇用形態の種類の違いを徹底解説!

2024.08.24 社労士コラム

就職活動中や転職活動中の方、あるいは将来の働き方を検討している方は、きっと「雇用形態」という言葉に耳にしたことがあるのではないでしょうか。
正社員、契約社員、派遣社員など、様々な雇用形態があり、それぞれ特徴や待遇が異なります。
自分に合った働き方をしたい、転職活動で最適な雇用形態を選びたいと考えている方もいるかもしれません。

この記事では、8つの主要な雇用形態について、わかりやすく解説していきます。
それぞれのメリット・デメリットを比較することで、読者の方が自分のキャリアプランに最適な雇用形態を選べるように支援します。

雇用形態の種類

1:正社員

正社員は、企業と無期雇用契約を結び、フルタイムで働く労働者のことです。
安定した収入が得られるだけでなく、賞与や退職金などの手当を受けられる場合もあります。
また、社会保険に加入できるため、福利厚生も充実しています。

2:契約社員

契約社員は、企業と期間を定めた労働契約を結び、その期間中は正社員と同様の業務に従事する労働者のことです。
契約期間が満了すると、原則として雇用契約は終了します。

3:嘱託社員

嘱託社員は、企業と期間を定めた労働契約を結び、専門的な知識や経験を生かして働く労働者のことです。
正社員と比べて雇用期間が短く、労働時間や勤務日数も柔軟に設定できる場合が多いです。

4:派遣社員

派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結び、派遣会社から派遣先企業に紹介され、派遣先企業で働く労働者のことです。
派遣会社が給与を支払い、社会保険にも加入します。

5:出向社員

出向社員は、所属している会社とは別の会社に出向し、その会社で働く労働者のことです。
出向先の会社で働く期間は、出向元会社との契約に基づいています。

6:準社員

準社員は、正社員と非正規社員の中間の雇用形態です。
明確な定義はありませんが、正社員よりも雇用期間が短く、労働時間や勤務日数も柔軟に設定できる場合が多いです。

7:アルバイト

アルバイトは、正社員と比べて労働時間が短く、主に夕方や土日祝日に勤務する労働者のことです。
学生やフリーターなどが多く、雇用形態としてはパートと同じです。

8:パート

パートは、正社員と比べて労働時間が短く、主に平日昼間に勤務する労働者のことです。
主婦や主夫などが多く、雇用形態としてはアルバイトと同じです。

雇用形態別の社会保険の適用範囲

雇用形態によって、社会保険の適用範囲が異なります。正社員は原則として社会保険に加入しますが、非正規社員でも条件を満たせば加入できます。

1:雇用保険

雇用保険は、失業した場合に失業給付金を受け取ることができる制度です。
週20時間以上勤務する労働者が対象で、正社員、契約社員、派遣社員など、雇用形態は問いません。

2:労働者災害補償保険

労災保険は、仕事中にケガや病気をしてしまった場合に、治療費や休業補償を受けられる制度です。
すべての労働者が対象で、雇用形態は問いません。

3:健康保険

健康保険は、病気やケガの治療費、出産費用などを補助する制度です。
正社員は原則として加入しますが、非正規社員は、週20時間以上勤務し、月額賃金が88,000円以上、かつ勤務期間が1年以上見込みのある場合に加入できます。

4:厚生年金保険

厚生年金保険は、老後の生活を支えるための年金制度です。
正社員は原則として加入しますが、非正規社員は、週30時間以上勤務する場合や、週20時間以上勤務し、月額賃金が88,000円以上、かつ勤務期間が1年以上見込みのある場合に加入できます。

雇用形態を変更する方法

1:労働契約の変更

雇用形態を変更する際は、労働契約の内容を変更する必要があります。
変更内容を明記した書面を交付し、労働者に署名・捺印してもらいます。

2:社会保険の変更手続き

雇用形態を変更すると、社会保険料の改定手続きが必要になる場合があります。
社会保険事務所に連絡し、変更の手続きを行いましょう。

雇用形態別のメリット・デメリット

1:正社員

メリットは以下の通りです。

・ 安定した雇用
・ 賞与や退職金などがある
・ 昇給昇格が見込める
・ 福利厚生や研修が充実

デメリットは以下の通りです。

・ フルタイム勤務
・ 転勤や業務変更がある
・ 直接業務以外の活動がある
・ 兼業がしづらい

2:契約社員

メリットは以下の通りです。

・ 自分の希望する働き方が可能
・転勤が少ない
・業務範囲が一定

デメリットは以下の通りです。

・ 契約更新が確約されていない
・ 給与が時給制
・ 研修等教育を受けるチャンスが少ない
・ 昇給昇格が見込めない
・ 退職金制度が無い
・ 福利厚生面で正規社員と差がある

3:派遣社員

メリットは以下の通りです。

・ 自分の希望する働き方が可能
・ 複数の企業で働く経験を積める
・ 転職しやすい

デメリットは以下の通りです。

・ 雇用が不安定
・ 給与が低い
・ 福利厚生が充実していない

4:嘱託社員

メリットは以下の通りです。

・ 専門知識や経験を生かせる
・ 労働時間や勤務日数が柔軟

デメリットは以下の通りです。

・ 雇用期間が短い
・ 給与が低い
・福利厚生が充実していない

5:出向社員

メリットは以下の通りです。

・ 新しい環境で働くことができる
・ 新しいスキルや知識を習得できる

デメリットは以下の通りです。

・ 帰属意識が低い
・ 転職が難しい

6:準社員

メリットは以下の通りです。

・ 自分の希望する働き方が可能
・ 正社員と比べて、労働時間や勤務日数が短い

デメリットは以下の通りです。

・ 雇用が不安定
・給与が低い
・ 福利厚生が充実していない

7:アルバイト

メリットは以下の通りです。

・ 自分の都合に合わせて働ける
・ 学生やフリーターなどが多く、働きやすい環境

デメリットは以下の通りです。

・ 給与が低い
・ 福利厚生が充実していない

8:パート

メリットは以下の通りです。

・ 自分の都合に合わせて働ける
・ 主婦や主夫などが多く、働きやすい環境

デメリットは以下の通りです。

・給与が低い
・ 福利厚生が充実していない

まとめ

この記事では、8つの主要な雇用形態について、わかりやすく解説しました。
正社員、契約社員、派遣社員など、それぞれの雇用形態にはメリットとデメリットがあります。
安定した雇用を求めるのか、自分の希望する働き方をしたいのか、それぞれのメリット・デメリットを比較して、自分に最適な雇用形態を選んでください。

雇用形態を選ぶ際には、以下の点も考慮する必要があります。

自分のスキルや経験:自分のスキルや経験を活かせる仕事を選ぶことが大切です。
自分のライフスタイル:自分のライフスタイルに合った働き方を選ぶことが大切です。
将来のキャリアプラン:将来のキャリアプランを考慮して、雇用形態を選ぶことが大切です。

雇用形態は、自分の人生を大きく左右する要素の一つです。
この記事を参考にして、自分にとって最適な雇用形態を見つけてください。

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