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定年引上げ助成金活用で未来を切り開く!中小企業が取るべき対応策をご紹介
2024.05.07
社労士コラム
中小企業の経営者や人事担当者の皆様におかれましては、日々の経営に追われる中、新たな法改正への対応が求められることで頭を悩ませていることと存じます。
2025年4月に施行される定年引上げに関する法改正は、企業にとって避けて通れない重要なテーマです。
この変更を前に、高齢者の雇用維持を目指す中で、助成金を活用することは、企業の持続可能性を支える重要な手段となります。
今回は定年引上げの法改正の概要と助成金の活用方法について、具体的に解説してまいります。
2025年4月から施行される新たな法改正により、企業は65歳までの雇用確保が義務付けられます。
これは、高齢者の雇用機会を増やし、彼らがより長く働ける環境を整備することを目的としています。
この大きな変更に対応するために、企業は以下の3つの主要なアプローチを考慮する必要があります。
1:定年引上げ
従来の定年年齢を見直し、65歳まで働ける制度へと移行することが求められます。
これには従業員とのコミュニケーションや合意形成が不可欠です。
2:継続雇用制度の導入
すべての高齢者に対して、希望者全員が65歳まで働けるような継続雇用制度を設ける必要があります。
ここでは、職種の適性や健康状態を考慮した職務設計が重要となります。
3:定年制度の廃止を検討
定年年齢の完全な廃止を検討し、年齢に関係なく能力に基づいた雇用を行うことも1つの選択肢です。
これにより、年齢にとらわれず多様な人材を活用できます。
□定年引上げに向けた企業の準備!助成金活用についてもご紹介
定年引上げによる人事戦略の変更に伴う費用増加は避けられない事実です。
しかし、助成金の活用により、これらの変更に必要なコストを効果的に抑えられます。
以下に、助成金の具体的な活用方法をご紹介します。
*対象者の選定
対象となる高齢者を適切に選定し、彼らが持つスキルや経験を活かせる職務に適切に配置します。
*労働条件の調整
労働時間や職務内容を見直し、高齢者が持続可能な方法で働けるよう調整を行います。
これには、フレキシブルな勤務体系の導入も含まれます。
*賃金体系の見直し
長期的な雇用を前提とした賃金体系への移行を図ります。
これには、助成金を活用しつつ、成果に基づく賃金制度への移行も検討する価値があります。
□まとめ
定年引上げの法改正への適応は、中小企業にとって多大な努力と資源の投入を要しますが、これをチャンスと捉え、企業文化の革新と持続可能な成長の基盤を築けます。
今回紹介した法改正の対応策と助成金の活用方法を通じて、企業は新しい時代の要請に応え、経営の持続可能性を高められます。
変化に対応するための準備を今から始めましょう。
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