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定年延長のための65歳超雇用推進助成金について解説していきます!

2024.03.22 社労士コラム

現在、経営者や人事担当者が直面しているのは、高齢者の雇用問題です。
定年後も働き続けたい高齢者が増える中、企業はどのようにその方たちをサポートし、活用するべきか。
この疑問に応える鍵となるのが「65歳超雇用推進助成金」です。

本記事では、この助成金の概要と活用方法について解説します。

 

□定年延長のための65歳超雇用推進助成金に関する概要と活用法

 

高齢者雇用における大きな支援策として登場した65歳超雇用推進助成金。
この制度は、65歳以上の高齢者を積極的に雇用する企業に対して、最大160万円の助成を提供します。

 

*助成金の3つのコース

1:65歳超継続雇用促進コース

定年の延長や継続雇用制度の導入を支援するものです。
65歳以上への定年引上げ、定年の廃止、希望者全員を66歳以上まで雇用するという継続雇用制度の導入、他者による継続雇用制度の導入という4つのどれかを実施、かつ制度化する時に経費が掛かった場合が支給の対象となります。

 

2:高年齢者評価制度等雇用管理改善コース

高年齢者向けの雇用管理制度の整備に焦点を当てています。
雇用管理整備についての計画に関して、認定を受けなければいけません。

 

3:高年齢者無期雇用転換コース

有期契約労働者を無期契約労働者に転換する際に支援されるコースです。
「無期雇用転換計画」を作成し、認定を受けた上で、期間内の転換が必要です。

 

*活用のメリットと注意点

各コースを活用することで、高齢者の雇用を促進し、人手不足を解消できます。

しかし、注意すべき点もあります。
例えば、定年の引き上げには人件費の増加というリスクが伴います。
このようなデメリットも考慮し、助成金を最大限に活用する計画を立てることが重要です。

 

□65歳超雇用推進助成金の3つのコースについて

 

令和4年度に改正されたこの助成金制度は、高齢者の雇用環境の更なる改善を目指しています。

1:制度改正のポイント

新たな制度改正により、より多くの企業が助成金を活用しやすくなりました。
具体的には、各コースの要件緩和や申請プロセスの簡素化などが行われています。

 

2:申請の戦略

助成金を有効に利用するためには、戦略的な申請が必要です。
適切なコースの選択、必要書類の準備、そして申請時期の見極めが重要になります。
事前の計画と準備を怠らないことが成功の鍵です。

 

□まとめ

 

65歳超雇用推進助成金は、高齢者の雇用促進と企業の人手不足解消に大きな効果を発揮する制度です。
本記事で解説した概要や活用法を参考に、企業の人事戦略に活かしてくださいね。
高齢者の経験と知識を有効活用し、企業の成長につなげましょう。

雇用に関することで悩みがあるという企業様は、労務関係を得意とする当社までお気軽にご相談ください。

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