大阪　なんば駅徒歩1分　顧問先500社超の社会保険労務士法人。
給与計算からIPO・M&Aに向けた労務監査まで幅広く

歩合制の仕事に興味はあるけど、実際のところどんなメリットとデメリットがあるのか、よくわからないという人も多いのではないでしょうか。

 

転職を考えている人や、自分のスキルを活かして稼ぎたい人にとって、歩合制は魅力的な選択肢の一つですが、安定した収入を得られるとは限りません。

 

この記事では、歩合制の仕事について、メリットとデメリットをそれぞれ具体的に解説していきます。

 

歩合制の仕事を選ぶ際の判断材料となるように、わかりやすく解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

□歩合制とは？仕組みと種類について解説

 

歩合制とは、簡単に言うと、成果に応じて給与が支払われる仕組みのことです。

 

例えば、営業職であれば、契約件数や売上額によって給与が変動します。

 

歩合制には、大きく分けて2つの種類があります。

 

1: 固定給＋歩合給

固定給に歩合給がプラスされる組み合わせ型です。

 

固定給が保証されているため、安定した収入を得たい人にとって安心感があります。

 

しかし、歩合給の割合が低い場合、成果を上げても収入は大きく増えない可能性があります。

 

2: 完全歩合制

成果報酬型の完全歩合制は、固定給が一切なく、成果によってのみ給与が決まります。

 

高収入を得る可能性は高いですが、収入が不安定になるリスクも伴います。

 

完全歩合制は、自分の努力次第で大きく稼げる反面、成果が出なければ収入がゼロになる可能性もあります。

 

□歩合制のメリット

 

歩合制の仕事には、固定給の仕事にはない魅力的なメリットがたくさんあります。

 

1: スキルや努力次第で高収入が目指せる

歩合制の仕事は、自分のスキルや努力次第で高収入を目指せる点が大きな魅力です。

 

成果がそのまま収入に反映されるため、モチベーション高く仕事に取り組むことができます。

 

特に、営業職や不動産業界など、成果が大きく見込める仕事では、高収入を得るチャンスも大きいでしょう。

 

2: モチベーションアップに繋がりやすい

自分の努力が直接収入に繋がるため、モチベーションを高く保ちやすいのも歩合制のメリットです。

 

固定給制では、自分の頑張りがなかなか収入に反映されないため、モチベーションが下がることもありますが、歩合制であれば、自分の努力が数字として明確に表れるため、高いモチベーションを維持することができます。

 

3: 自分の裁量で仕事しやすい

歩合制の仕事は、自分の裁量で仕事を進めやすい傾向があります。

 

特に完全歩合制の場合、勤務時間の縛りが少なく、自由に仕事を進めることができます。

 

自分のペースで仕事に取り組めるため、ワークライフバランスを重視する人にもおすすめです。

 

4: スキルアップへのモチベーションになりやすい

歩合制の仕事は、高収入を得るためにはスキルアップが必須となります。

 

そのため、自然とスキルアップを目指そうという意識が芽生え、自己成長に繋がるでしょう。

 

□歩合制のデメリット

 

歩合制には、魅力的なメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。

 

1: 給与の変動幅が大きくなるケースがある

歩合制の最大のデメリットは、給与の変動幅が大きいことです。

 

成果が大きく左右されるため、収入が安定しない可能性があります。

 

特に、完全歩合制の場合は、月の収入が大きく変動することも珍しくありません。

 

2: 働きに対して収入が釣り合わないと感じる場合もある

歩合制は、成果を出せなければ収入が得られないため、働きに対して収入が釣り合わないと感じる場合もあるかもしれません。

 

特に、顧客獲得までに時間がかかる仕事や、成果がすぐに表れない仕事では、努力に見合った収入を得られないと感じる可能性があります。

 

3: 個人プレーに繋がる可能性がある

歩合制は、個人の成果が重視されるため、チームワークが疎かになる可能性があります。

 

周囲と協力し、チームとして成果を上げることを意識することが大切です。

 

□歩合制が導入されている職種

 

歩合制は、営業職やドライバー、美容師など、様々な職種で導入されています。

 

それぞれの職種における歩合制の仕組みや特徴について、詳しく見ていきましょう。

 

1: 営業職

営業職は、歩合制が導入されている代表的な職種です。

 

特に、高額な商品を取り扱う保険業界や不動産業界では、完全歩合制を採用している企業も多いです。

 

営業成績がそのまま収入に直結するため、高収入を得るチャンスがある一方で、ノルマ達成のプレッシャーも大きいのが特徴です。

 

2: ドライバー

タクシーやトラックなどのドライバーも、歩合制が導入されていることが多いです。

 

タクシーの場合、乗客の獲得数によって収入が決まります。

 

トラックの場合、運んだ荷物量や走行距離によって収入が決まります。

 

3: 美容師

美容師の場合、指名料や売上の一部が歩合給として支給されることが多いです。

 

顧客から指名される回数が多いほど、収入が高くなります。

 

□まとめ

 

この記事では、歩合制の仕事について、メリットとデメリットを詳しく解説しました。

 

歩合制は、自分の努力次第で高収入が得られる可能性がある一方で、収入が不安定になるリスクも伴います。

 

歩合制の仕事を選ぶ際は、メリットとデメリットをしっかりと理解した上で、自分の価値観やライフスタイルに合った仕事を選ぶことが大切です。

 

歩合制の仕事は、収入が安定しないリスクがある反面、自分の努力が直接収入に反映されるため、モチベーション高く仕事に取り組めるという魅力があります。

 

自分のスキルや努力を活かして高収入を目指したいと考えている人にとって、歩合制は魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。