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途中退職による退職金減額は法律的にOK?自己都合退職の注意点
退職金は、長年会社に勤めた人にとって、大きな支えとなるものです。
しかし、自己都合で退職する場合、退職金の減額が適用されるケースがあります。
「退職金、途中で辞めたら減額されるってホント。 損したくないけど…」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、退職金制度と自己都合退職による減額の関係についてご紹介します。
□途中退職による退職金減額は法律的にOK?
退職金は、企業が任意で設ける制度です。
そのため、法律上、自己都合退職による減額に特に問題はありません。
厚生労働省が公開しているモデル就業規則でも、自己都合退職の場合は支給条件を別に定める例が示されています。
1: 企業の裁量で決まる退職金制度
退職金は、会社が従業員に「長く勤めてくれたお礼」として支給するものであり、必ず支給しなければならないものではありません。
企業は、退職金の支給条件を自由に設定することができ、自己都合退職の場合、減額や支給しないという条件を設けることも可能です。
2: 厚生労働省のモデル就業規則
厚生労働省は、企業が就業規則を作成する際の参考となるモデル就業規則を公開しています。
このモデル就業規則では、退職金の支給条件について、「退職理由によって異なる支給条件を設定できる」と明記されています。
つまり、自己都合退職の場合、減額されたり、支給されない可能性があるのです。
3: 退職金制度は企業の任意の制度
退職金制度は、企業が従業員に対する福利厚生の一環として設ける制度であり、法律によって義務付けられているものではありません。
そのため、企業は独自の基準で退職金の支給条件を定めることができます。
□自己都合退職の注意点
自己都合退職によって退職金が減額される可能性があることは理解できました。
では、どうすれば減額を回避できるのでしょうか。
1: 退職金制度をよく確認する
転職前に、現在の会社の退職金制度をよく確認することが大切です。
自己都合退職の場合、どのような条件で減額されるのか、あるいは支給されないのか、事前に把握しておきましょう。
退職金制度を採用していても、入社3年以内で退職するケースでは支給されないことがあります。
□まとめ
今回は、退職金制度と自己都合退職による減額の関係について解説しました。
自己都合退職による退職金の減額は、法律上は問題ありません。
しかし、事前に退職金制度をよく確認し、減額を回避するための対策を講じる必要があります。
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